Q10601
「引っ張り犬・飛びつき犬」、困っています。
公園デビューは、終わったんです。しかし、いつも力ませの挨拶で、人だけではなく、犬たちにも嫌われているバウ(ゴールデン)です。悪気は無いのですが、誰に対しても乗っかかり 、ヒンシュクものです。
こんな子は、どうしたらよいのでしょうか?
ゴールデンレトリバー 雄 7ヶ月 わがまま犬のママ
ゴールデンの7ヶ月齢、かわいい盛りですね。人年齢で表現すれば「ヤンチャ盛りの小学1年生」の男の子と言うところです。
しかし、困ったことですが、率直に言いますが、あなたはナ~モ躾(しつけ)教育を、しとらん人です」な。「公園デビューはすんだ」???、これは、公園デビュー以前の問題です。躾と言うのは、身に付いていて美しい」と言うこと。あなたはゴールデンを飼っていると言うだけです。
もう人で言うと「小学1年生」です。人に迷惑をかけんように、「家庭教育」をしっかりしておいてください。それは飼い主の責任です。基本的なことですから、親としてご自分で教育するのが普通ですが、自分で出来なかったら少しお金を出して、人の子供が小学校に行く前に幼稚園に行くように「しつけ訓練をしてくれる所で、教育を受ける」べき問題です。それが、「大型犬を飼う」と言う人の、基本的な「資格」です。この「引っ張り犬・飛びつき犬」が大型犬である場合には、将来大変なことに結びつきます。
相談内容の整理
さてまず、不明な点がいくつかありますので、あなたの相談を整理します。
| 相談内容 | あなたの表現 | 私の理解 |
| 1 | 公園デビューは終わった。 | よく外に散歩に行く。 |
| 2 | 力まかせの挨拶。 | 引っ張って歩く。 |
| 3 | 嫌われているバウ。 | マナーが悪い。 |
| 4 | 誰にでも乗っかかる | 飛びつき行為。 |
この件は、基本的な教育(トレーニング)訓練の問題と考えられます。
どうしたら良いの?
「散歩に出ると引っ張って歩く犬、人に飛びつく犬」を、どうやってコントロールするするのか?
この現象は、飼い主が最も多く経験する問題のひとつです。しかし、この現象が大型犬であることは、「重要な問題」と言えます。しっかり勉強をして、家庭教育として「徹底」して犬をコントロールしてください。そうすれば、生涯犬と楽しく暮らすことが出来ます。
- 引っ張り犬をコントロールする方法。(相談内容 1と2)
「座れ!待て!付け! と 桃太郎さん」、ジェントルリードもありますよ。犬がリードを引っ張るので、犬の引っ張る力に対応して、「そのリードを引っ張り返す」のは根本的に間違っています。- 基本服従のトレーニング
「座れ」、「待て」、「伏せ」 と 出来れば「来い」の4っつの動作を、指示できる(従えさせられる)方としてお話します。
* このことが出来ない方は、まず「オスワリ・マテなどの基本動作」を、あなたとあなたのワンで、反復練習しマスターしてください。そのことが、とにかく先決です。ここでは、長くなるのでそのやり方の説明は省きます。たぶんあなたは、このことを犬にさせていないのです。何時も言っていますが、「出来る」というのと、「何時もさせている」と言うのでは、全く意味が違います。 - 横について歩かせるトレーニング
飼い主の横について歩く訓練です。
犬には、首輪とリードが付いていますね。胴輪(ハーネス)ではありません。犬と人が横(犬の頭の位置が人の横)に並んで歩いて行けるぐらいの長さで(首輪から約1/2ぐらいのところ;結び目を作っておくと便利)リードを持ってください。その際、リードの端の輪に左の手首を通しておきます。また、リードの結び目にカラビナ(100均ショップまたはホームセンター)を付けておくのも便利です。この初期トレーニングは、周りに気の散るものが無い、犬が落ち着ける場所で実施します。その後外に出て行きます。まず「座れ」の指示(コマンド)で、「その場にしばらく座って居れる」ようにしてください。うまくいったら、「御褒美」のフードを一粒あげて、「いい子」と言って、頭・首・ボデイーのいずれかに、軽く右手でタッチしてあげましょう。決して、犬を興奮させてはいけません。ここはクールに行ってください。次の指示「付け」で、ゆっくりと「横付け歩行」を始めてください。 - 犬がリードを引っ張る場合
「横付け歩行」中に犬が前に出て、リードを引っ張り始めたら、すぐ左手でリードの下の方をもって、犬が正しい位置に来るまで、強く引き戻します。 正しい位置で「座れ」の指示を出し、座らせます。
その後犬が落ち着いたら、再び「付け」の指示を出し、歩き始めます。犬がまたリードを引っ張るときは、すぐにまた強く引き戻し、正しい位置に着いてから、「座れ」の指示で座らせます。指示に従い座ったら、ご褒美のフードを一粒上げましょう。「いい子」の声をかけ、先のように軽く右手でボデイータッチもしてあげましょう。犬が落ち着いたら、また「付け」で歩行を開始します。またリードをひっぱたら。また正しい位置まで引き戻し「座れ」の指示を出し、座るまで待って御褒美を一粒を上げましょう。「いい子」のボデイータッチもしてあげます。
♪ ここで「桃太郎さん」の二番の歌を歌います。♪ あ~げましょう、あげましょう。おこしにつけたキビ団子、付いてくるならあげましょう。続いて、♪ あげません、あげません。おこしにつけたキビ団子、ひっぱたらあげません。と、しっかり歌って聞かせましょう。
リードを引っ張るたびに、強く引き「座れ」の指示を出し、「歩行を中止する」と言う練習を続けます。うまく行くようになったら、お散歩コースに出てみましょう、桃太郎さんの歌を口ずさみながら。相手は、幼稚園の年長さんか、小学校の一年生です。 根気よく少しづつ、あきらめないで続けましょう。必ず出来る様になりますますョ。 - 「うまく行かない、ギブアップ」した情けない飼い主とうるさ型の犬には、どうしたらよいのか?
「ジェントルリード」と言う、道具があなたをサポートしてくれます。弱虫のあなたには、強い見方です。
「ジェントルリード」と言う、道具があなたをサポートしてくれます。弱虫のあなたには、強い見方です。「ジエントルリード」は、ひっぱり防止用に開発された口輪で、かみ癖のある犬・乱暴な犬・力の強い犬なども含めて、ほとんどの犬に使える優れものです。世界中で普及している、引っ張り犬ようのグッズです。リードと口輪とドッキングさせたようなもので、リードを口輪の下のリングにつなぎます。犬がリードを引っ張ると、その力で口が閉まり、頭が下に下がるように工夫されています。犬の習性にかなった道具です。弱虫のあなたには、強い見方です。かた先生のおススメです。
日本での商品名は「ジェントルリーダー」と言っています。
- 基本服従のトレーニング
- 誰にでも乗りかかる(飛びつき)犬をコントロールする方法。(相談内容 4)「ターンして、座れ!の命令」
犬が前に突進しようとして「リードを引っ張ったり、吠えたり、あるいは飛び跳ね・飛びつき」等の行為は、自分が興奮していることを表現しています。
子犬の時にはかわいい動作でも、数ヶ月後その2倍3倍の大きさの犬になります。子供や老人が、押し倒されて怪我をしてしまう、とても危険な行為です。出来るだけ早い時期に、その動作を「別の動作」に変換する「行動置き換えトレーニング」をしておきましょう。
このとき使う命令は「座れ」です。肯定的命令、つまり「ダメ・イケナイ」ではなく、○○をせよ!つまり「座れ」です。この時、犬は興奮しているのです。飼い主が「手を振る、声を出して話しかける」等の行動は、犬をより興奮させてしまいます。間違っています。犬の「顔や、胸を突き返す」行為も、同じく間違っています。その代わりに「体をくるりとターン(回転)して、飛びつきを回避し」、犬があなたに飛びつき損ねて四足を全て地面についたら、「座れ」の命令を発します。「ターンして、座れ!の命令」 これが、かた先生からの回答です。
しかし、これも「座れ」「待て」「伏せ」の基本トレーニングが出来ていないと話になりません。 - 嫌われ者のバウ・・マナーが悪い犬を、コントロールする方法。(相談内容 3)
オスワリ・マテ・フセからはじめなさい。根気よく、やれば出来ます。「基本的な躾」から、出直しましょう。公園に行くなどまだ早い。胴輪(ハーネス)を止めて、首輪です。巻き取り式リード(フレキシブル リード)を止めて、短いリードです。
お友達の関係を止めて、親分と子分の関係です。あなたが「親分」、犬が「子分」。あなたの出す「指示」に従うことが、犬の喜びです。一日も早く、あなたが犬との関係において「リーダーである」と言う地位を確立してください。今のあなたは、犬に「なめられている」のです。「リーダーになる」と言うことは、威張り散らすと言うことではなく、「終始一貫した行動を取る」と言うことで、その行動に従うことで、犬が満足感を持ち「あなたを信頼する」ようになるのです。そう、「ベルサイユのバラ」なら、あなたはあの「オスカル」です。さあ「命令を下す」のです。
「座れ・待て・伏せ・来い」は、生後13週齢(3ヶ月齢)までに学習するもので、生涯学習し続けるものです。これは、全ての犬の基本的な躾けです。あなたは,まずこの事からはじめるべきです。この「基本的な躾け」を、バウに徹底して教えるべきです。今からでも、遅くありません。その上で、上記の「横付け歩き」や「飛びつきコントロール」ができるようになります。
知識ではなく、実践です。上記の「躾けトレーニング」を、あなたと犬がマスターしたとき、周りの人たちから「喜んで受け入れられる」ようになるのです。私の病院のモットーである「人とペットとの良好な関係」とは、飼い主の「人間がボス〔リーダー〕、犬が従者」の関係であって、その間には、「信頼」があるのです。「お犬様と召使のあなた」の関係ではではありません。あなたは今日から「桃太郎」です。いや「オスカル」です。
今日から初めて、3ヵ月後、周りから「ヨ! 桃太郎!」「ヨ! オスカル」と、声がかかるように、かた先生は期待しています。 - おまけですが、この子は「去勢手術を受けたほうが良いですよ」かた先生からのおまけのアドバイスです。